保険・保証・サポート系
保証会社費用とは?初回だけじゃない総コストの確認ポイント
保証会社費用は借主を守る保険ではありません。主に貸主の家賃回収リスクを下げるための仕組みです。払うかどうかより、初回・月額・年額・更新時まで含めた総額でいくら払うのかを確認しましょう。
この費用は何か
保証会社費用は賃貸借契約で保証会社に加入するための費用です。初回保証料だけでなく、月額保証料・年額保証料・更新保証料・口座振替手数料が継続的に発生することがあります。初期費用明細には初回保証料しか載っていないことが多いため、総コストを把握するには継続費用も合わせて確認が必要です。
保証会社は誰のための仕組みか
保証会社は借主を守る保険ではありません。家賃滞納があったときに保証会社が貸主へ立替払いし、その後に借主へ請求する仕組みです。主に貸主の家賃回収リスクを下げるための仕組みです。借主から見ると、滞納時に貸主へ立替払いし、その後に自分へ請求してくる相手です。その仕組みの費用を借主が負担する構造になっています。
初回保証料だけではない
①初回保証料:契約時に一括で払う。総賃料の30〜100%程度。最低保証料が設定されている場合があり家賃が低い物件ほど割高になることがある。②月額保証料:毎月払い続ける。月額賃料の1〜2%程度。③年額保証料:毎年発生。10,000円前後が多い。④更新保証料:2年ごとの契約更新時に発生。通常の更新料とは別の費用。⑤口座振替手数料:毎月の引落しに発生。数百円〜1,000円程度。2年間で計算するとこれらの合計が実際の負担になります。
保証料の計算基準を確認する
「総賃料の50%」という場合、何を「総賃料」とするかで金額が変わります。家賃のみ・共益費・管理費・駐車場代・月額サポート料などが含まれることがあります。「何を基準に何%なのか」を確認しましょう。更新保証料と通常の更新料は別の費用です。2年後にまとめて請求されることがあるため契約前に両方の金額を確認しましょう。
滞納時に発生する費用
保証会社は滞納時に立替払いして終わりではありません。その後に借主へ請求が来ます。遅延損害金・督促手数料・事務手数料・弁護士費用等が発生する場合があります。保証委託契約書に記載されているため、加入前に確認できる場合は確認しておきましょう。
契約前の場合
確認すること:保証会社加入は必須か・連帯保証人で代替できるか・保証会社を選べるか・初回保証料・計算基準・最低保証料・月額保証料・年額保証料・口座振替手数料・更新保証料・保証委託契約書を事前に確認できるか。
契約後の場合
確認すること:加入している保証会社名・保証委託契約書を受け取っているか・初回以外の継続費用・更新時の保証料・滞納時の遅延損害金・督促手数料・途中解約・退去時の扱い。
確認の3点
- 1初回だけでなく月額・年額・更新時まで含めた総額はいくらか
- 2保証料の計算基準は何か(家賃だけか・共益費等も含むか)
- 3連帯保証人や他の保証会社で代替できるか
確認すべきこと
- ・初回保証料はいくらか・総賃料の何%か
- ・月額保証料・年額保証料はあるか
- ・口座振替手数料・収納代行手数料はあるか
- ・更新保証料はいつ・いくら発生するか
- ・保証料の計算基準(家賃のみか総賃料か)
- ・最低保証料はあるか
- ・連帯保証人で代替できるか
- ・保証委託契約書を受け取っているか
交渉のしやすさ
契約前
低〜中。保証会社必須の物件では外すのは難しい。ただし連帯保証人で代替できるか・保証会社を選べるか・月額等継続費用を含む総額を確認する価値がある。
契約後
低。加入後の変更・返金は難しい。説明されていない継続費用や保証委託契約書不交付がある場合は確認余地がある。
確認文例
契約前
保証会社費用について確認させてください。連帯保証人での代替や他の保証会社の選択は可能でしょうか。また、初回保証料、月額保証料、年額保証料、口座振替手数料、更新時の保証料について総額が分かる形でご説明いただけますでしょうか。保証料の計算基準(総賃料の範囲)もあわせてご確認いただけますでしょうか。
契約後
保証会社費用について確認させてください。加入している保証会社名、保証委託契約書、初回保証料以外に発生する継続費用、更新時の保証料、滞納時に発生する費用について確認したく存じます。関連資料をご共有いただけますでしょうか。
交渉の流れと確認メールのカバー範囲
各ステップの分岐を確認しながら交渉の流れをたどれます。確認メール(青)が必要なタイミングの目安として参考にしてください。
連帯保証人と保証会社の両方を求められているか確認する
二重保証。どちらか一方で足りないかを問える。連帯保証人がいれば保証会社不要と交渉できる場合がある
指定の保証会社が仲介・管理会社と同グループか確認する
利益相反の説明義務がある。「なぜその保証会社でないといけないか」と他社保証会社への変更可否を問える
他の保証会社も選べるかを問う。選べる場合は相場の安い会社に変更できる
1通目メール:オーナー条件か御社条件か・他社保証会社への変更可否を問う
「この保証会社はオーナーの条件ですか、御社の条件ですか」「他の保証会社も選べますか」「連帯保証人がいる場合、保証会社と両方必要な理由」を含める。
完了
業者の返し:「この保証会社でないと審査・契約できません」
オーナー・管理会社指定の場合はそうかもしれない。ただし業者の条件なら他社で同じ物件を契約すれば別の保証会社を選べる可能性がある。
オーナーの条件か業者の条件かを確認する
他社で同じ物件を探す。保証会社の条件が変わる可能性がある
保証会社費用自体は変えにくい。その分を礼金削減・フリーレント・他費目の削除で総額を下げる方向へ
よくある質問
Q. 保証会社費用は外せますか?
外せない物件がほとんどです。ただし連帯保証人で代替できる場合や保証会社を選べる場合があります。まず確認しましょう。
Q. 毎月払い続けるものですか?
月額保証料がある場合は毎月発生します。口座振替手数料も毎月かかることがあります。初期費用明細だけでなく継続費用を確認しましょう。
Q. 更新時に何がかかりますか?
更新料(貸主への)と保証会社更新料(保証会社への)が別々に発生することがあります。2年後の総額を契約前に確認しましょう。
Q. 滞納したらどうなりますか?
保証会社が貸主へ立替払いし、その後借主への請求が来ます。遅延損害金・督促手数料が発生する場合があります。保証委託契約書で確認しましょう。